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あひる一会(あひるのいちえ)について


2000年2月22日あひる一会は誕生しました。
2がならんでいるのは、「あひる」の日
にふさわしいと思ったからです。

息子が残した手書きの絵本にある絵
がきっかけでした。

ハートってどこにあるんだろう。
胸でしょうか?
頭?
それとも手の先かもしれませんね。

目には見えないハートを他の人にメッセージとして順々に
伝えていく事は、とても大切なことではないかと思いました。

気軽にお話をするところから始めてみませんか?

あひる一会では、連続勉強会、分科会、出張講座、それから被害者支援や支援プログラムの開発を行っています。最近は修復的司法(Restorative Justice)、被害者の視点の更生教育もテーマになりました。



        



フォーラムというのは、もともと市民が井戸端会議の
ようなかたちではじまったものらしいのですが、最近
多くの場所でいろいろな団体が使っています。

わたしは、もっと単純な意味で、社会について、
「どうしたらよいんだろう」というような率直な気持ちを
いろいろな方と分け合ってみたいと思っています。

案外、気づかずに日々過ごしてしまっている事に大切なこと
が含まれているかもしれません。


不幸な出来事ですが、息子を交通事故で失ってしまってから
あひる一会ができるまで二年半と少しの時間が経ってしまいました。
大切な息子の命が突然襲われたショックは今でも忘れることがありません。


ただ、私個人としては、そのような傷と、どうやって一生つきあって
いけるのか、その方法を探しているのかもしれません。

 

今回、「あひる一会」を開くことにしたのは、犯罪被害者として
新しい事を始めたというのではなく、一個人として、社会市民と
しての見方をもう一度見つめ直し、多くの人と話し合いをするなかで、
共有していけたらなと思っているのです。

 

今まで、犯罪被害を切り口に様々な人とお話をしてきました。
報道の方や、警察、検察だけではなく、国会議員や法務省の方、
裁判所の方などと繰り返しお話をしてきました。2006年現在少しずつ社会が変わりつつあるのを実感しています。



目的を考えること、それについて考えること、それを誰かに聞いて
もらうこと、そしてそれを別の誰かに見てもらうこと、この4つは
とても大切な事だと思っています。

 

最近新たに目標を掲げた「犯罪ゼロ社会」
この具体プランとも共通点があると思うのですが
途方もない理想かもしれませんが、悲しい人がいない社会に近づく為に
改めて一緒に考えてみませんか?


2007年3月 「被害者と司法を考える会」もできました。こちらも宜しくお願いいたします。